用語集

3D印刷・立体印刷の用語集

レンチキュラーレンズ
表面に微細な細長いカマボコ状の凸レンズが無数に並んだ透明なプラスチック製のシート。
合成された画像をこのレンズを通して見ることにより様々な効果が得られる。
裏面は平滑で小ロットの場合、画像データを紙に印刷し、その上にレンズを貼り合わせる。
大ロットの場合、直接レンズに印刷します。
LPI(ピッチ、線数)―レンズの種類
1インチ(約2.54cm)あたりのライン数(カマボコ状の凸レンズの数)を表す数値でライン・パー・インチの略称です。
弊社取り扱い15~200LPIレンズメーカーの企画により多少異なりますが、基本的にLPIが少ないほどレンズが厚く大判向き、LPIが大きいほどレンズが薄く小さいサイズ向きです。
レンズ目(タテ目、ヨコ目)―レンズの使い方
印刷物に対してレンズの方向を縦方向(タテ目)にするか、横方向(ヨコ目)にするかによって得られる効果が変わってきます。
タテ目
3D効果で奥行きを感じることができるのはタテ目のみです。
2D効果の場合、印刷物を左右に振ると画像が変化します。
画像の切り替わり方がヨコ目よりやや劣りますが、3D+2Dなども可能でヨコ目より表現の幅は広い。
ヨコ目
2D効果のみで3D効果の奥行き感は表現できません。
印刷物を上下に振ることで画像が変化します。
ハガキやCDなど手元で見るサイズのチェンジング(フリップ)に最適です。
タテ目より画像の切り替わりがハッキリ感じられます。

3D

レイヤーデプス
背景や対象物(人物、キャラクター、ロゴ等)毎にレイヤー分けされた画像の前後関係により奥行き感を表現する方法です。
フルデプス
3DCGソフトで作製されたデータや、被写体を複数の角度から撮影したデータを使用することで、よりリアルな立体感が得られる方法です。

2D

チェンジング(フリップ)
画像の全面チェンジ、または背景固定の部分チェンジなど2枚以上の画像が切り替わる効果。画像数が増えるほど残像が残りやすくなり、サイズが大きくなるほど全面でのチェンジングは難しくなります。
タテ目を使用した左右チェンジと、ヨコ目を使用した上下チェンジがある。
左右チェンジ(タテ目)は人が横移動した時に画像が切り替わるのでポスター等に向いています。また、3D表現が必要な場合も左右チェンジになります。
上下チェンジ(ヨコ目)は人が上下に移動しないと画像が切りかわらないので、ポスター等には不向きですが、画像の切り替りが非常に良くハガキ等に最適です。
ズーム
対象物の大きさを変化させてズーム効果を表現する方法です。
画像は1枚で表現可能で最小と最大のサイズと位置を決め作製します。
最小⇔最大のサイズ変更によるチェンジングの応用となります。
モーフィング
2枚の異なる画像(子供⇔大人、犬⇔猫など)を合成し、変身や変形などの効果を表現する方法です。AとBの2画像があれば作製可能です。
基準となるポイントが必要になるので、あまりかけ離れた画像では表現が難しくなります。人や動物の場合、目・鼻・口などがポイントとなります。
対象物のサイズも極端に異なると表現が難しくなります。
こちらもA⇔Bへ画像が変化していくチェンジングの応用です。
アニメーション
野球のピッチングフォームやゴルフのスイングなど一連の動きをアニメーション表現できます。例として10カット(コマ)で表現する場合、1~10までコマ撮りされた画像やイラストが必要になります。ズームやモーフィングと違い画像合成で間の画像を作製できないためカット数分の画像が必要です。
こちらも1~10へ画像が変化していくチェンジングの応用です。
画像合成
レンチキュラーの効果に合わせてPCのソフトを使用し、印刷用のデータを作製します。