レンチキュラーレンズ

レンチキュラーレンズと3D視差

レンチキュラーレンズの特徴

当社の精巧なレンチキュラーレンズは立体的かつ 奥行きのある動的な動きの表現が可能です。
では、なぜこのように3D(立体)的に見えるのでしょうか。
その理由は人間の両眼視差(右目と左目で見える映像位置のずれ)とレンチキュラーレンズを利用することで平面の印刷物を立体的で動きのある表現に仕立て上げることが可能となります。
両眼の視差は近くの物ほど大きく、遠くの物ほど小さくなるという性質を持っています。
このずれを脳が検出し距離に置き換えることで立体的な物体として認識することになります。
レンチキュラー(3D)印刷はこの原理をうまく応用した3Dやアニメーションが表現できる特殊印刷なのです。

 

レンチキュラーの構造

レンチキュラーの構造は、レンチキュラー画像と呼ばれる画像の上に、表面に微細な細長いカマボコ状の凸レンズが無数に並んだシート(レンチキュラーレンズ)が配置されています。
シートは透明なプラスチック製のものが使われています。
画像を印刷した印刷物の上にシートを貼り合わせるか、シートの裏面に直接画像を印刷して作られます。
レンチキュラー画像は、2つ以上の画像を細長く短冊状に切り、切った画像をインターレース状に順番に並べて1枚の画像にします。
画像の1つの細片ごとに1つの凸レンズが載るように貼り合わせる(または印刷する)必要があります。
位置がずれてしまうときれいに見ることができません。

 

レンチキュラーレンズの種類

レンチキュラーレンズには、その用途・目的に合わせた様々な種類があります。

線数 素材 視野角 焦点距離 印刷方式 使用条件 厚(mm)
サイズ 効果 用途 用途具体例
15LPI PET-G 47度 1.5~6 インクジェット 屋内外 2.48
厚物レンズ 2D or 3D 中間距離の2D看板、パネルに最適 看板、ポスター
20LPI PET-G 47度 1.5~7 インクジェット 屋内外 2.16
厚物レンズ 2D 中間距離の2D看板、パネルに最適 看板、ポスター
20LPI アクリル 29度 2~10 インクジェット 屋内外 3.81
厚物レンズ 3D 中遠距離の3D看板、パネルに最適 看板、ポスター
30LPI PET-G 49度 1~5 インクジェット 屋内外 1.32
厚物レンズ 2D 中判サイズの3D 看板、ポスター
40LPI PET-G 25度 1~6 インクジェット 屋内外 2.08
厚物レンズ 2D or 3D 中判サイズで中距離の3Dに最適 看板、ポスター
40LPI PET 59度 1~6 オフセット 屋内 0.84
1200×1611 3D 中判サイズで中距離の3Dに最適 看板、ポスター
60LPI PET-G 26度 0.3~2 インクジェット 屋内外 1.2
厚物レンズ 3D 小中判サイズで細かい3D表現に最適 パネル、ポスター
62LPI PET 0.3~3 オフセット 屋内外 0.7
508×711 3D 小中判サイズで細かい3D表現に最適 パネル、ポスター、ポストカード
75LPI A-PET 59度 0.3~2 オフセット 屋内 0.46
508×711 2D or 3D 小判サイズで細かい2D/3D表現に最適 ポストカード、ケース、トレカ、CDジャケット等
100LPI A-PET 62度 0.3~1 オフセット 屋内 0.36
508×711 2D or 3D 小判サイズで細かい2D/3D表現に最適 ポストカード、ケース、トレカ、名刺、CDジャケット等
100LPI A-PET 0.3~1 オフセット 屋内 0.58
508×712 3D 小判サイズで細かい3D表現に最適 ポストカード、ケース、トレカ、CDジャケット等
200LPI PET 32度 0.3~1 オフセット 屋内 0.18
510×710 3D 小判サイズで3D表現に最適 ステッカー、名刺、ポストカード

完全な直射日光は避けたほうが安全です。75線0.46mm厚で1年間の屋外での実績はあります。
オフセット用レンズはレンズ目どちらも多少在庫アリ
※厚物レンズ…558×711、812×1066、914×1219、1219×2438